2023年01月15日号
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artscapeレビュー

シュルレアリスム展──パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による

2011年03月15日号

会期:2011/02/09~2011/05/09

国立新美術館[東京都]

大規模な「シュルレアリスム展」といえば以前、東京国立近代美術館で開かれたものを思い出すが、あれはもう36年も前、ぼくがまだ学生のときだった。ヒエー。なんでまた忘れたころにシュルレアリスムなのかといえば、今年はアンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』刊行から87年という記念すべき年ではないので、きっとパリのポンピドゥー・センターが改修工事にでも入って、大量のコレクションが借りられることになったのかも。日本でシュルレアリスムというとダリとかマグリットみたいな通俗的な画家に人気が集まるが、今回はアンドレ・マッソン、ヴィクトル・ブローネル、フランシス・ピカビアといった日本ではあまり紹介されてない画家の作品が大量に出品され、ツー好みの展示になっている。とりわけマッソンは全出品作品173点中27点を占め、じつに1割5分6厘の高打率。同展にはゴーキーやポロックの初期作品も出ているので、マッソンが開拓し、抽象表現主義に受け継がれた「オートマティスム」にスポットが当てられているのがわかる。なかなか大人のシュルレアリスム展。

2011/02/23(水)(村田真)

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