2019年06月15日号
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artscapeレビュー

JIA東北住宅大賞 現地審査

2011年04月15日号

[福島県、岩手県、青森県、秋田県、宮城県]

卒計日本一決定戦の後、古谷誠章さんとJIA東北住宅大賞の現地審査におもむくのが恒例となった。5回目は、郡山(阿部直人の小さな家と、増子順一による間の空間2)、岩手(SOY SOURCEによる八幡平の山荘)、青森(福士譲の事務所による新田の家)、秋田(納谷兄弟による鷹巣の住宅と、木曽善元による横手の家)、仙台(前田卓の川のほとりで)をまわり、二泊三日の強行軍で東北エリアに点在する7作品を見学した。今年は雪国の中庭住宅である横手の家が東北住宅大賞に選ばれた。例年の倍以上の積雪で、まわりの家の軒先が幾つか壊れているなかで、この住宅は、傾斜屋根の配置パターンによって、むしろ雪を味方につけるのが興味深い。冬は片側に雪を落とし、西風をブロックし、それがない夏は通風の道とするのだ。9日にこの住宅を見学後、地元で名物のメロンパンを購入したところ、最初の大きな地震に遭遇する。長い揺れで、まるで船に乗っているようだった。乗るはずの新幹線が運休になったが、まさかあの大地震の予兆とは思っていなかった。

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2011/03/07~09(五十嵐太郎)

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