artscapeレビュー
中野成樹+フランケンズ「ザ・マッチメーカー」
2011年04月15日号
会期:2011/02/25~2011/03/06
座・高円寺[東京都]
「ザ・マッチメーカー」は、四部構成の空間変化も良かったが、なにより「誤意訳」によって言葉がころころ転がっていくリズム感と笑いが心地いい。そして財布=貨幣と男女が交換していき、大団円に至る、文化人類学的な物語構造も好みである。特に原作と読み比べて、どのように変えたのかを知りたいと感じた。普段から演劇に通う習慣がないために、ほとんど予備知識もなく、観劇したが、130分を大いに楽しむ。なお、中野成樹とは、座・高円寺での劇場本をめぐる公開読書会の企画で初めてお会いした。
2011/02/28(月)(五十嵐太郎)