2018年04月15日号
次回5月15日更新予定

artscapeレビュー

東城信之介|REC+交じり融けし箍

2016年05月15日号

会期:2016/03/26~2016/04/23

COHJU contemporary art[京都府]

鋼板、銅板に錆びとグラインダーの削り跡でイメージを描き出す東城信之介の作品。薄い金属板とは思えない奥行と層構造は、グラインダーを当てる角度を微妙に変えることで生じる。観客が移動すると光の反射角が変化し、イメージがゆらゆらと動いて見えるのも興味深い。また、照明を落とすと表面が傷ついた金属板にすぎないが、光を得た瞬間に生命を得る(=空間が出現する)ギャップも作品の魅力といえるだろう。最近はインターネットの画像検索が便利になり、実物を見なくても良しとする人が増えているが、東城の作品はそうはいかない。じかに作品と対面すれば、筆者の説明が大げさではないと分かるはずだ。

2016/04/05(火)(小吹隆文)

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