2018年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

カタログ&ブックス│2016年5月

2016年05月15日号

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

発酵の技法──世界の発酵食品と発酵文化の探求

著者:Sandor Ellix Katz
発行:オライリージャパン
発行日:2016年4月23日
定価:3,888円
サイズ:24×19×3cm、524ページ

本書は、ザワークラウト、ヨーグルト、ケフィア、ビール、納豆など、世界中で伝えられてきた発酵食品の製法を食材別に解説。大量生産された食品を食べるだけの消費者として飼いならされた私たちが、再び生産者になるためのガイドブック。
もとより人類はより大きな生命の網の中で共進化してきた存在だが、次第に自然界から遠ざかり、動物や植物、菌類、そして体内のバクテリアの認識を失い、それらと意識的に対話することがなくなってしまった──本書は目に見えるかたちでこれを意識すること(生命愛、biophilia)や、関係を涵養するための方法として「発酵」を位置付ける。私たちはバクテリアを自身の細胞の起源や、相利共生のパートナーとして認識するだけでなく、私たちの廃棄物を処理してくれる唯一の存在として、生物学的な将来の進路とみなさなくてはならないと著者は主張する。



明日に架ける橋──ggg展覧会ポスター1986-2016

発行:公益財団法人DNP文化振興財団
監修:永井一正
デザイン:Kijuro Yahagi
定価:3,000円(税込)
サイズ:26.3×19.7×3.4cm

2016年4月15日から5月28日までギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された企画展「ggg30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986-2016の公式図録。同展で展示された1986年3月の第1回企画展「大橋正展」から、日比谷図書文化館で開催された特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展」まで、360枚におよぶポスターを通して、ggg展覧会の軌跡を一望する。


YCAM GUIDBOOK 2016-2017

発行:山口情報芸術センター[YCAM]
発行日:2016年4月
サイズ:18.2×25.7cm、34ページ

山口情報芸術センター[YCAM]の2016年度の事業をまとめたガイドブック。
YCAMの活動の特徴であるアーティストとのクリエイション、教育プログラム、地域開発の事業を紹介するほか、山口の観光地や宿泊、飲食店の情報を掲載。特集では俳優・染谷将太とメディアアーティスト・真鍋大度によるYCAMでの制作活動に関する対談や、2013年に『d design travel 山口』を上梓したD&DEPERTMANTのナガオカケンメイのインタビューを収録。


日産アートアワード2015:ファイナリスト7名による新作展

発行:「日産アートアワード」企画運営事務局
発行日:2016年3月31日
サイズ:29.7×22×0.5cm

日産アートアワード2015の公式カタログ。国際審査員による総評のほか、候補者推薦委員の飯田志保子、原久子、ロジャー・マクドナルド、服部浩之、崔敬華、近藤健一による作品講評を収録。



芸術公社アニュアル 2015-2016

発行:特定非営利活動法人 芸術公社
アートディレクション&デザイン:加藤賢策(LABORATORIES)
発行日:2016年3月31日
サイズ:21×14.7×0.5cm、56ページ

2015年1月に開催された設立シンポジウム以降、日本やアジア各地で、公演やシンポジウム、ワークショップ、レジデンス、ウェブ・プラットフォーム、リサーチなどを行なってきた芸術公社の公式アニュアル。本書は「芸術公社の個々のプロジェクトを横断的に記述し、芸術公社というコレクティブの総体を可視化する」ために編集されている。また、相馬千秋(芸術公社代表理事)とゴン・ジュジョン(台南芸術公社理事)が、東京と台湾の二つの芸術公社の発足から1年を振り返る対談や、ディレクター13名によるエッセイを収録。

2016/05/13(金)(artscape編集部)

2016年05月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ