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横山大観 展──良き師、良き友

2013年11月15日号

会期:2013/10/05~2013/11/24

横浜美術館[神奈川県]

大観の作品を中心に、師の岡倉天心との関係を示す資料や、小川芋銭、冨田渓仙、今村紫紅、小杉未醒らの作品も展示。どこがいいんだかさっぱりわからない大観だが、こうして「良き友」に囲まれると大観のわからなさが少しわかってくる。たとえば、同展に並んだ小川芋銭の作品を「大観だ」といわれると納得してしまうが、逆に、芋銭の展覧会に大観の作品が混じっていれば明らかに違うとわかる。以下、渓仙も紫紅も未醒も同様。実際にキャプションを見ずに会場を一巡したとき、すべて大観の作品として違和感なく受け入れてしまったくらいだ。もちろん冷やかし半分でいいかげんに見ているからでもあるが、それ以上に大観の画家としての個性のなさが原因ではないか。これはもう、竹内栖鳳とは別の意味で「鵺」である。

2013/10/18(金)(村田真)

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