artscapeレビュー
武器をアートに──モザンビークにおける平和構築
2013年11月15日号
会期:2013/07/11~2013/11/05
国立民族学博物館 企画展示場B[大阪府]
内戦の続いたモザンビークで、民間に残された武器を農具に交換し、それらの武器を使ってアートをつくるプロジェクト「TAE(銃を鍬に)」が進められている。同展は民博が集めた作品と、日本のNPO法人が所蔵する作品を合わせて展示するもの。作品は楽器を演奏する人や自転車に乗る人、犬、ワニ、鳥、椅子など通俗的な主題が多いが、細部を見るとAK47(カラシニコフの略称だが、AKB48もここから来たのか!?)をはじめとする武器の断片で成り立ってることがわかり、重厚感が増す。これらの作品を買って再び解体し、もういちど武器を組み立てようとするヤツがいるとしたら、そいつは悪党かアーティストのどちらかだ。
2013/10/26(土)(村田真)
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