artscapeレビュー

Shinonome Photo Festival 2013

2013年11月15日号

会期:2013/09/27~2013/11/09

TOLOT/heuristic SHINONOME[東京都]

オン・デマンド印刷の写真集やカレンダーなどを製作している東京・東雲のTOLOTが運営するスペースで、今年から秋に写真フェスティバルが開催されることになった。元は倉庫だったというかなり広い会場に、ゆったりと写真作品が並ぶ。参加ギャラリーと出品作家は、以下の通りである。
ARATANIURANO(西野達)/Gallery Koyanagi(野口里佳)/G/P + g3/ gallery(篠山紀信)/Mujin-to Production(朝海陽子)/SCAI THE BATHHOUSE(ダレン・アーモンド)/Shugo Arts(カーステン・ヘラー、金氏徹平、中原浩大、ボリス・ミハイロフ)/Taka Ishii Gallery(細江英公、森山大道)/TARO NASU(松江泰治)/The Third Gallery Aya(石内都、山沢栄子)/Tomio Koyama Gallery(ローリー・シモンズ、福居伸宏、古西紀子)/YAMAMOTO GENDAI(エドガー・マーティンズ)/YUKA TSURUNO GALLERY(ティム・バーバー)。
このリストを見てもわかるように、同スペースに常設会場を持つG/P + g3/ galleryとYUKA TSURUNO GALLERYを除いては、各ギャラリーの顔見世興行的な意味合いが大きい。出品作家の幅が広いので、かなりばらついた印象は否めないが、写真をコンテンポラリー・アートの重要な領域と位置づけて展示活動を展開しているギャラリーの数が、いつのまにか、これだけ多くなっていることに驚かされた。将来的にカタログなども刊行できるようになれば、秋の恒例行事として定着していくのではないだろうか。

2013/10/16(水)(飯沢耕太郎)

2013年11月15日号の
artscapeレビュー