2021年12月01日号
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artscapeレビュー

アトリエの末裔 あるいは未来

2009年11月15日号

会期:2009/10/14~2009/10/25

旧平櫛田中邸+台東区立書道博物館[東京都]

これまで平櫛田中邸を舞台にしてきた藝大の彫刻展だが、今年は山手線をはさんで反対側に位置する台東区立書道博物館も会場に加わった。初めに鴬谷から書道博物館に向かうが、途中ラブホテル群が林立していて面喰らう。書道博物館としては落ちつかない環境だ。それを意識したのだろう、竹元彰吾の《ホテルニュータイシャ》は、白砂利の上に超高床式の大社建築の模型を置き、手前に鳥居を、その手前に古色ゆかしい男女のカップルを配したバチ当たりな絶品。村田真賞だ。館内にある渥美雅史の作品もいい。巨大なクモの彫刻を標本箱に入れて壁に展示してあるので、書を見に来た人が見たら驚くに違いない。平櫛邸のほうは例年のごとしで割愛。

2009/10/23(金)(村田真)

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