2021年09月15日号
次回10月1日更新予定

artscapeレビュー

ニュータウンピクニック

2009年12月15日号

会期:2009/10/20~2009/11/07

大塚・歳勝土遺跡公園+横浜市歴史博物館+都筑民家園[神奈川県]

遺跡公園と民家園を舞台にした展覧会。公園には竪穴住居がいくつか復元されているが、画期的なのは住居内にも作品が展示されてること。遺跡目当てに訪れた人は、古代住居に現代美術が上書きされてるのを見て驚くんじゃないかしら。こんなことができるのも、近くの歴史博物館が主催に加わっているからこそ。もちろん竪穴住居がレプリカだからというのもあるが。でも残念ながら、作品の多くはせっかくのロケーションを生かしきれてない。むしろ竪穴住居の外にすぐれた作品が見られた。何十本もの傘をシェルター状に組んで現代の竪穴住居にした今井紀彰、人型の穴を掘って脇に一升瓶を置き(実際に本人が酒を飲んで寝たらしい)、弥生時代の酔っ払いの遺跡にした開発好明、公園の何カ所かに望遠鏡みたいな筒を設置してのぞき心をくすぐる大谷俊一、歴史博物館の屋上に博物館から引っぱり出してきた標本箱でインスタレーションした久村卓などだ。

2009/11/03(火)(村田真)

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