artscapeレビュー
Graffiti Research Lab Kyotoレクチャー GRL x contact Gonzo x 遠藤水城
2009年12月15日号
会期:2009/11/15
喫茶はなれ[京都府]
レーザーポインタを用い、建物に光のグラフィティを描く活動で知られるアートユニット、The Graffiti Research Labが京都に滞在。12日間の滞在期間中、活動「基地」を設置し、この機に結成された京都のチームとともに、ワークショップを開催したり、夜の街中でパブリックパフォーマンスを行なっていた。実際にその活動を見ることが叶わなかったのでこちらのレクチャーへ。都市をハッキングするというGRLの活動の紹介とともに、実践されたさまざまなパフォーマンスの様子はインターネットでも公開されていた。たしかに面白いものもあるのだが、京都での活動のなかには、踏切をコートに見立ててバトミントンをしたり駆けっこをする「元田中五輪」など、これってクリエイティブな行為なの?と疑問に思うものも。それよりも、このレクチャーで同時に紹介されたcontact Gonzoの“殴り合い”や“飛び降り”のアートワークのほうが個人的には興味深い。彼らの活動の共通点と違いについて考える機会になったのがただ収穫だった。
2009/11/15(日)(酒井千穂)