2019年07月15日号
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artscapeレビュー

2015年03月15日号のレビュー/プレビュー

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 印象派を魅了した日本の美

会期:2015/01/02~2015/05/10

名古屋ボストン美術館[愛知県]

金山のボストン美術館「華麗なるジャポニスム」展へ。モネの《ラ・ジャポネーズ》を目玉にしつつ、19世紀後半から20世紀初頭に日本美術が西洋絵画に与えた影響を検証するものだ。その試みは、横浜で開催中のホイッスラー展とかぶる。ただ、明らかな日本からの影響と言えるものはいいが、そうでない作品も少なくない。それらについては、キャプションがかなりの深読みになっており、展覧会において、どのように伝え、見せるかは難しいと感じた。

2015/02/22(日)(五十嵐太郎)

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ロイヤル・アカデミー展

会期:2015/02/03~2015/04/05

愛知県美術館[愛知県]

愛知県美術館で、二度目の「ロイヤル・アカデミー」展へ。静岡のホワイトキューブで見たときよりも、いい雰囲気だった。近代以前の西洋絵画を展示するために、背景の壁を、青、赤、茶、緑にするのは、珍しくない手法だが、同じ作品のはずなのに、やはり見え方がだいぶ変わる。また愛知の方が天井は高いのだが、絵のスケール感にも似合っているように思われた。もともとこれらの絵が描かれた環境、あるいは展示を想定した場に近いからなのだろうか。絵が空間を求めるのだ。

2015/02/22(日)(五十嵐太郎)

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愛知県美術館コレクション「グロテスク・モデルヌ」/APMoA Project, ARCH vol.13 伊東宣明「アート」

会期:2015/02/03~04/05(伊東宣明「アート」)

愛知県美術館[愛知県]

愛知県美術館の常設。今回はグロテスクの小特集である。常設のエリアは、同じ作品と繰り返し再会できる場だが、現代部門ではその度ごとにモーリス・ルイスの大きな絵《デルタ・ミュー》のお気に入り度が上がる。若手枠のプログラムでは、伊東宣明のアートとは何だ、を問う映像作品が楽しい。その考察の結論は、意外に月並みな感じもしたが、むしろ、その過程で彼の背景に映し出される、めくるめく場所の連鎖が気になって飽きさせない。

2015/02/22(日)(五十嵐太郎)

REN-CON ART PROJECT 連茎する現代アート

会期:2015/02/17~2015/03/08

名古屋市芸術創造センター[愛知県]

名古屋市芸術創造センターの「連茎する現代アート」展へ。3つの芸大による共同企画で、1~4階のホワイエと、ホール内の客席で展示する興味深い試みである。通常、こうした企画はホールで実現しにくいのだが、施設の工事期間を利用して可能になったものだ。アーツチャレンジ2015とは後藤あこ、豊川の「豊穣なるもの」の展示とは、荒木由香里が重なる。あいちトリエンナーレ以外の期間でも、まちなか展開のような作品展示が行なわれており、愛知県の現代美術が積極的に活動していることがうかがえる。

写真:上=名古屋市芸術創造センター 中=山下拓也 下=川見俊

2015/02/22(日)(五十嵐太郎)

前谷康太郎「World in Motion」

会期:2015/02/06~2015/02/22

Gallery PARC[京都府]


新作《road movies》を最終日に観覧。複数のモニターにタテの線とヨコの線が交差して動く光のラインが映し出される映像作品。都合により短時間しか見られなかったが、鑑賞者のコンディションによっては長時間の視聴に耐えられない不快さも感じたかもしれない。過去にICCで見た《further/nearer》に感じた、前谷のミニマルなものの崇高さに加えて、ここではもう少し人間の身体感覚を持ち込んだようなスピード感と揺さぶりが感じられた。

2015/02/22(日)(松永大地)

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