2019年10月15日号
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artscapeレビュー

画廊からの発言 新世代への視点2013

2013年08月15日号

会期:2013/07/22~2013/08/03

ギャラリイK+ギャラリーQ+ギャラリー現+コバヤシ画廊+ギャラリー58+ガルリソル+なびす画廊+藍画廊+ギャラリーなつか+ギャラリー川船+ギャルリー東京ユマニテ[東京都]

銀座・京橋界隈の12軒の画廊が、それぞれ推薦する若手作家の個展を同時開催する毎年恒例のサバイバルゲーム。作家にとっても画廊にとってもサバイバルであると同時に、見る側にとっても猛暑のなかコンクリートジャングルを巡り歩く過酷なサバイバルゲームなのだ。年を重ねるにつれますますツラくなる。そんな命を賭してまで見る価値があったかといえば、そんなものはない。というより、そんなことを期待すべきではないといっておこう。そもそも価値のないものに命を賭すのがアートの流儀というもんだし。今日見たのは計11軒。作品をジャンル分けすれば、絵画(タブロー)が6、版画が1、彫刻が3、インスタレーションが1という内訳。ほどよく分かれておるな。一色映理子(ギャラリーQ)は赤ちゃんばかり大まかなタッチでサラリと描き、庄子和宏(コバヤシ画廊)は大画面に身近な風景を暗い色調で表わし、鈴木俊輔(なびす画廊)は絵具を塗り重ねてクレーを思わせる抽象風景に仕上げている。谷口嘉(ギャラリー現)は旗のようにガラス片をつけたガラス棒を50本くらい床に立て、上根拓馬(ガルリ ソル)は古今東西出自不明の甲冑姿のフィギュアを公開し、村上佳奈子(ギャラリー川船)は1本の木からウネウネ渦巻く棒を彫り出している。各画廊の趣味が反映された人選といえる。

2013/07/25(木)(村田真)

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