artscapeレビュー
藤森照信「空飛ぶ泥船ワークショップ」
2013年08月15日号
名古屋市美術館付近[愛知県]
あいちトリエンナーレでは、名古屋市美術館の横に藤森照信による空飛ぶ泥船を展示するが、今回は安全性をより高く設定すべく、これを両側から吊るための柱を木ではなく、鉄としたため、みんなで柱に杉皮を巻くワークショップが開催された。藤森自らも参加し、休憩時間にショートレクチャーが行なわれた。卒業設計で描いた未来的な吊り橋が、この空中茶室の着想につながっていたことは興味深い。ただし、当時影響を受けていたアーキグラムなどの未来志向はやめて、デザインのベクトルは原始人に向かったという。
2013/07/28(日)(五十嵐太郎)