artscapeレビュー
トリエンナーレスクール 世界の国際展シリーズ1「ヴェネチア・ビエンナーレでの出来事」
2012年03月15日号
会期:2012/02/25
トリエンナーレスクールとは、あいちトリエンナーレ2013に向けて、いろいろな勉強会を行なう企画である。五十嵐が進行役となり、ヴェネチアビエンナーレ国際美術展2011の日本館コミッショナーを担当した国立国際美術館の学芸員、植松由佳を招き、「ヴェネチア・ビエンナーレでの出来事」について語ってもらう。このときの出品作家は、束芋である。筆者は国際交流基金の国際展事業委員会のメンバーとして、コミッショナー選定のコンペに関わっており、束芋のプランが使いにくい日本館の内部空間をうまく使いこなせるか気になっていたが、中心に井戸に見立てた場所をつくり、見事に活用していた。トークでは、途中からアートとビエンナーレをめぐる資金やお金などの話題が中心になり、あまり表にでない話も聞くことができた。
2012/02/25(土)(五十嵐太郎)