2021年10月15日号
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artscapeレビュー

没後150年 歌川国芳展

2012年03月15日号

会期:2011/12/17~2012/02/12

森アーツセンターギャラリー[東京都]

会期も終盤だったため、平日の昼間だというのにかなりの人出。しかもこうした展覧会場に大量発生しがちな有閑おばちゃんより、なぜか若いカップルやおっさんが多い。これは国芳ならではの特異性なのか、単に仕事のないヒマ人が増えただけなのか。おそらく両方でしょうね。出品作品421点は尋常な数ではないが、前期・後期でほとんど入れ替わるため実際に展示されているのは200点強。それでも多いな。困ったのは、大半が浮世絵版画だからサイズが小さいうえ図柄も細かく、おまけに今日は混んでいるため頭越しにしか見られないこと。国芳の活躍した江戸時代(幕末)には浮世絵はひとり手にもってながめるもので、美術館みたいな会場に展示することを前提に描いてなかったからな。もともと巨大な空間で大人数に見せるものではないのだ。だから《宮本武蔵の鯨退治》や《鬼若丸の鯉退治》など大判三枚続の大画面があるとホッとする。バケモノの絵にホッとするというのも妙なものだが。

2012/02/01(水)(村田真)

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