2021年11月15日号
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artscapeレビュー

瀬戸内国際芸術祭2013 春(直島)

2013年04月15日号

会期:2013/03/020~2013/04/021

瀬戸内海の12の島+高松・宇野[香川県]

多くの人が訪れて大盛況を博した2010年の1回目の開催からはや3年。瀬戸内海の島々を舞台にした現代美術の祭典「瀬戸内国際芸術祭」の2回目が開幕した。23の国と地域、約210組のアーティストが参加し、12の島々と高松、宇野を舞台に開催される今回は、会期も春、夏、秋の3シーズンに分かれていて前回を上回るスケール。高松港で開会式が行なわれた初日は、あいにくの雨でとても寒かったのだが、式終了後に直島に渡り、ベネッセハウス ミュージアムの国吉康雄展と、家プロジェクト「南寺」の近くにオープンした「ANDO MUSEUM」を訪れることができた。築100年以上の木造民家を改築した「ANDO MUSEUM」は、外観は古民家の趣きを残したまま、内部をコンクリートの空間で仕上げたいかにも“安藤建築”らしい建物。館内では、これまで直島でいくつもの美術館施設に携わってきた安藤忠雄の一連のプロジェクトがスケッチや模型によって紹介されている。この日はずっと天気が悪かったので、館内はだいぶ薄暗かったのだが、もっと明るい日差しのあるときに訪れたなら中庭から射し込む光が届く地下空間の趣きもより美しく感じられそうだ。この日は、同じ本村地区の東部公民館とその前の広場では地元の人々による春祭りも開催されており、広場では飲食物の露店も並び、雨のなか訪れる人々で賑わっていた。夕方には公民館で直島の芸能を披露する催しもあったのだが、残念ながらそれは見ることができなかった1日目。

2013/03/20(水・祝)(酒井千穂)

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