artscapeレビュー

「オープン・アーキテクチャー」プレイベント

2013年04月15日号

[愛知県]

あいちトリエンナーレ2013の企画発表の翌日、名古屋にてオープン・アーキテクチャーの予行演習となるプレイベントを行なう。最初に吉村昭範+吉村真基/D.I.G Architectsの自邸兼オフィスを訪問した。サイディングの反転、螺旋状のスキップフロア、チムニーとしての中心吹抜けなどが面白い。午後は1932年に竣工した名古屋陶磁会館である。ここの事務局と店子からの解説は、この建物がどう使われ、どう愛されているかがよくわかるものだった。締めくくりは、女性二人組による名古屋渋ビル研究会の発表である。ポストモダン以前の60、70年代の渋いビルを愛でるもの。角丸や連続窓、アゴ庇などの開口+タイル+昭和的フォントのサインなど、ファサードの特徴からキャラ化する。

写真:左上・右上=D.I.G architects《The Garden 覚王山》、左下=鷹栖一英《名古屋陶磁会館》、右下=名古屋渋ビル手帖

2013/03/23(土)(五十嵐太郎)

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