artscapeレビュー

福島の復興に向けた勉強会「福島・原発避難・復興・モラルを考える」、木造 復興住宅 小規模コミュニティ 郡山プロジェクト

2015年02月15日号

会期:2015/01/25

郡山プロジェクト[福島県]

芳賀沼さんの案内で、福島の被災地をまわる。以前、南からは富岡、北からは小高まで訪れたが、今回は許可が必要な双葉や浪江のエリアに入ることができた。人がいなくなった街は、前回も見たが、ここでは震災による被害がもう少し大きい。やはり、風景が激変した宮城県や岩手県の被災地とは違い、手つかずで、そのまま時間が止まったままである。3.11の記憶が残る場所としてだけでなく、古い建築ゆえに、昭和の香りが感じられる場所としての意味も獲得している。遠くからだが、初めて肉眼でフクイチを見ることもできた。その後、南相馬の塔と壁画のある仮設住宅地の自治会長だった方の家に訪問する。来年の完全帰宅可能をにらんでの自宅の改築計画は、次の建築の一手として重要なものになりそう。最後は、はりゅうウッドスタジオが、難波和彦やスタジオナスカ他の建築家とコラボレーションした郡山プロジェクトの現場に移動し、一緒に見学した青井さん、浅子さん、中川さんらと、福島をめぐるトークを行なう。


左:双葉町 右:浪江町請戸漁港周辺


左:浪江町請戸漁港周辺 右:フクイチを見る


郡山プロジェクト

2015/01/25(日)(五十嵐太郎)

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