2019年11月15日号
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artscapeレビュー

キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展

2015年02月15日号

会期:2014/12/23~2015/03/01

Bunkamura ザ・ミュージアム[東京都]

博物学がもっとも盛んだった18世紀、キャプテン・クックの太平洋横断に同行した博物学者ジョゼフ・バンクスが、オーストラリアや太平洋の島々で採集した植物を克明に描いた銅版画を公開。精緻な線描に多色刷りのこの植物図譜は、新発見のものをひとつ残らず記録しなければ気が済まないという、写真発明以前の西洋人による強迫観念にも似た情熱の賜物といえる。しかしバンクスが私財を投じ、何年もかけて制作させた銅版画なのに、生前には出版にいたらず中断、再び動き出したのは1980年代のことだというから驚きだ。なんと200年後のデジタル時代にようやく日の目を見たのだ。どうりで美しいはず。でも植物って動物とは違って特徴がつかみにくいうえ、いまではみんな知ってる種ばかりだから(逆に絶滅種もあるかも)、どれ見ても似たり寄ったりで希少性も貴重さも感じられないのが玉にキズだったりして。

2015/01/12(月)(村田真)

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