2019年12月01日号
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artscapeレビュー

3331 千代田芸術祭 スカラシップ受賞者展 vol.5

2015年02月15日号

会期:2015/01/10~2015/01/25

アーツ千代田3331 1Fメインギャラリー[東京都]

都美から都現美に向かう途中、秋葉原に立ち寄る。昨年夏の「千代田芸術祭2014」で受賞し、選抜された16組のアーティストによるグループ展。「展示」「映像」「インタラクション」の3部門に分かれているが、見たのは展示部門の9人の作品。いぬいかずとは具象と抽象の境界を狙ったような絵を描いている。たとえば、経線(南極と北極を結ぶ地表の線)のような円弧を何本も引いてタマネギのように見せたり(タマネギを円弧の組み合わせとして描いてるともいえるが)、直線と色面の組み合わせで街路図みたいなネオ・ジオ絵画にしたり。ボールペンやクレヨンを用いてるのでアウトサイダー風に見える。増田ぴろよは刺繍作品だが、よく見るとどれもペニスをモチーフにしていて、男性へのオブセッションがあるのか。「ペニ手芸部」部長らしい。椋本真理子はダムやプールなど貯水した地形を切り取って持ってきたようなFRP彫刻。水も含めて地形や風景を彫刻化しようという発想がいい。でもこれ、ダムとかプールとかいわれればそう見えるだけで、作品だけ見れば抽象彫刻ともいえる。まあ2、3人でも見てよかったと思える作品があったので、寄った甲斐があるというもの。

2015/01/23(金)(村田真)

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