2019年11月01日号
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artscapeレビュー

藪の中

2015年02月15日号

会期:2015/01/23~2015/02/11

ギャルリ・オーブ[京都府]

まずは、展示空間の斜めに置かれた彦坂敏昭氏のモニターを目の前に、奥を見た展示風景、作品の配置がとても印象的で、だだっ広くのっぺりとした印象を与えがちなギャルリ・オーブに切り込んでいて、そのバランスにうっとり。壁ばかりの作品だけに、立体の配置が良かった。
ある出来事をめぐって目撃者と当事者の証言が食い違うという芥川龍之介の『藪の中』から着想を得たというこの作品展。荒木悠作品は映像故、ほかとは位置的に離れているが、そのほかの作家の作品は、グラデーションのように関連が見えるようで面白い。この場合の「ある出来事」としての共通のテーマは、出品作家だけが知っていて、関連イベントによって明らかにされるとあるが、それには参加できず。ウェブ上などで広くアーカイブされることを期待して。

2015/01/27(火)(松永大地)

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