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プレビュー:チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』/『世界の小劇場 Vol.1 ドイツ編』

2011年01月15日号

チェルフィッチュ『ゾウガメのソニックライフ』(2011年2月2日~15日@神奈川芸術劇場)は、1年ぶりの新作上演。これはまちがいなく見逃せないのだけれど、2月に要注目なのはチェルフィッチュの所属するプロダクションprecogの中村茜らによる『世界の小劇場 Vol.1 ドイツ編』(2011年2月19日~27日@神奈川芸術劇場)。ドイツはベルリンにある劇場HAUとの共同キュレーションでセレクトされた3組は、もちろん、ヨーロッパで展開されている舞台表現のいまを知るきっかけになるのだろうけれど、それのみならず、彼らの作品を日本で見ることによって、日本の舞台表現がどんなベクトルを有しているのか、相対的に考える視点をえることができるだろう。大事なことは、ヨーロッパの香りを味わうことではなく「彼らの世界がわたしたちの生活と地続きであるかもしれないという可能性を探求する」(drifters internatonal)ことにあるのだから。こうした海外の動向を紹介するイベントというのは、案外いま少ないと思うので、彼らには頑張ってもらって、今後、第2弾、第3弾と続けていって欲しいものだ。


She She Pop “TESTAMENT”(シー・シー・ポップ「遺言/誓約」)


Rimini Protokoll “Black Tie” (リミニ・プロトコル「ブラック・タイ」)


andcompany&Co. “MAUSOLEUM BUFFO” (アンドカンパニー&Co.「道化の霊廟」)

2011/01/05(水)(木村覚)

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