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孤高の画家 長谷川潾二郎展

2011年01月15日号

会期:2010/10/23~2011/12/23

宮城県美術館[宮城県]

探偵小説家の一面もあった画家の回顧展。晩年の静物画を凝視すると、食器に外からの光があたり、窓や作家自身の姿がリフレクションし、映り込む。外界の鏡としての静物は興味深い。普通のモノを並べているだけなのに、シュールな雰囲気を漂わす静物画のコンポジションは、砂丘という異なる背景とはいえ、どことなく植田正治の写真も思い出される。眠り猫の絵描きということで、一般から眠り猫の写真も募集し、展示する関連企画によって、巡回展ながらも、宮城県美術館ならではの演出を試みていた。

2010/12/23(木)(五十嵐太郎)

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