artscapeレビュー
2016年02月15日号のレビュー/プレビュー
シカゴ建築財団
[アメリカ、シカゴ]
シカゴ建築財団を訪れる。街を俯瞰できる巨大な模型、建築グッズのショップ、建築ツアーの案内、レゴのワークショップ、そしてシカゴ建築ビエンナーレの連携企画やスタンリー・タイガーマンの展示などがあり、文化として建築がカッコいいというイメージを積極的に打ち出している。
2015/12/30(水)(五十嵐太郎)
ダンクマール・アドラー、ルイス・サリヴァン《オーディトリアム・ビル》
[アメリカ、シカゴ]
竣工:1889年
アドラー+サリヴァンの《オーディトリアム・ビル》の外観は、リチャードソン経由のロマネスクで独特の重厚感がある。日本で言えば、明治時代の建築だが、よく保存されている。劇場、ホテル、オフィスを組み合わせた巨大な複合施設だったが、いまは大学が所有している。
2015/12/30(水)(五十嵐太郎)
Gotta Dance
会期:2015/12/28~2016/01/17
Bank of America Theater[アメリカ、シカゴ]
「Gotta Dance」のミュージカルを観劇する。バスケットボールのハーフタイム・ショーのために、高齢者がヒップホップの踊りに挑戦という筋立てだが、やはり地味さはぬぐえなかった。ニューヨークの劇場よりも席がゆったりしている。
2015/12/30(水)(五十嵐太郎)
ダニエル・バーナム《リライアンス・ビル》ほか
[アメリカ、シカゴ]
しゃれたホテルに改装されたバーナムの《リライアンス・ビル》の一階で朝食をとる。レイクショアドライブ沿いに南下し、ハイドパークへ。途中、車窓からフィールド博物館、古典主義とハイテクが接合したソルジャーフィールドのスタジアム、SOMの《マコーミック・プレイス》、科学技術博物館などの巨大建築が見える。
2015/12/31(木)(五十嵐太郎)
フランク・ロイド・ライト《ロビー邸》ほか
[アメリカ、シカゴ]
竣工:1910年
シカゴ大学の界隈を歩く。1900年前後のゴシック様式、共同住宅からサーリネン、ミース、SOM、ヤーン、ヒュー・スタビンズ、シーザー・ペリ、ラファエル・ヴィニヨリの現代建築までバリエーションに富む。特にサーリネンの法学校舎やペイの再開発アパートがいい。これらは半世紀前の近代建築だが、古びれることなく、大事にされている。大学街にあるフランク・ロイド・ライトの《ロビー邸》は、三度目の訪問だった。富豪の新興住宅地にモダンな豪邸を建てるも、すぐに3度家主が変わったのち、個人住宅としては使われず、二度の解体の危機を切り抜け、文化財に指定・修復されたものである。空間や細部の特徴、有機的な建築の思想、日本からの影響など、ボランティアが熱く語る。
写真:左上=サーリネン、左中=ミース、左下=SOM、右上=ヴィニヨリ、右中=ペイ、右下=《ロビー邸》
2015/12/31(木)(五十嵐太郎)