2017年11月15日号
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artscapeレビュー

眼と心とかたち 「学芸員N」が出会った大阪府20世紀美術コレクション

2015年05月15日号

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会期:2015/03/20~2015/04/04

大阪府立江之子島文化芸術創造センター[大阪府]

大阪府が所蔵する20世紀美術コレクションのうち、長年それらを見つめ続けてきた学芸員N(中塚宏行主任研究員)がセレクトした作品を展示した。その構成は、展示室1で1950~70年代を中心とした関西の戦後美術作家と大阪トリエンナーレのコレクション、展示室2で森口宏一の特集、展示室3は写真で、岩宮武二の佐渡シリーズとリチャード・ミズラックの作品を対比するというもの。なかでも展示室1は、吉原治良、嶋本昭三、松谷武判、津高和一、三尾公三、須田剋太といった面々の作品がひしめき合い、もう少し広い会場でゆったり見せられたら良かったのに、と思うほど贅沢なものであった。この四半世紀、大阪府の美術行政は不安定な歩みを続けているが(市も同様)、コレクション自体は優れたものであり、それらを死蔵させるのはもったいない限りだ。本展の会場以外にも公開の場を広げて、コレクションの有効活用(=企画展の増加)を検討してほしい。

2015/03/26(木)(小吹隆文)

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