2017年11月15日号
次回12月1日更新予定

artscapeレビュー

細見美術館 琳派のきらめき──宗達・光琳・抱一・雪佳

2015年05月15日号

twitterでつぶやく

会期:2015/04/01~2015/04/12

大阪高島屋 7階グランドホール[大阪府]

江戸期京都の本阿弥光悦と俵屋宗達の活躍に始まり、尾形光琳・乾山兄弟を経て、酒井抱一らの江戸での展開、そして近代京都の神坂雪佳による再興までにわたる、琳派の流れを一堂に紹介する展覧会。細見美術館が所蔵するコレクション約90点が展示された。京都・江戸だけでなく大阪での広がりと、明治期における琳派の復興にも目配りがされているから、琳派の長きにわたる系譜を総じて把握することができる。江戸後期大坂の絵師・中村芳中の諸作品は、宗達による工芸的な手法「たらし込み」と琳派の華やかさを踏襲しながらも、上方文化を彷彿とさせるような親しみやすく闊達な作風で面白い。とりわけ興味深かったのは、最後に展示された図案家・雪佳の作品群。《金魚玉図》にみられるような、金魚のユーモラスな表現、洗練された大胆な構成には唸らされる。雪佳のデザイン感覚は、絵画と工芸の領域双方を手掛けた琳派の始祖に由来しており、その発展形とみることができよう。[竹内有子]

2015/04/11(土)(SYNK)

▲ページの先頭へ

2015年05月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ