2019年10月15日号
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artscapeレビュー

TWSエマージング2015

2015年08月15日号

会期:2015/07/04~2015/08/02

トーキョーワンダーサイト渋谷[東京都]

阿部友美、菅雄嗣、須藤美沙の3人。阿部は雪景色のなか背中を丸めて歩く男や、パンツ一丁でケータイする男など淋しい男の姿ばかりを2、3色でシンプルに描いている。2階では3面の壁に3面のキャンバスを配し、男が後ろ姿でたたずむ緑の草原風景をパノラマ的に展開。これはご苦労さんだが、この展示室のサイズに合わせた作品なので、ほかの場所では展示しにくいだろう。菅は、男にライフルを突きつける女をステンドグラスみたいに輪郭を強調して描いたり、プラモデルのセットをグラデーションの上に描いたり。ていねいな仕事だ。須藤はNASAおたくなのか、ハッブル宇宙望遠鏡を描いたり、白と黒の2枚の紙に穴を点々と開け、裏から光を当てて銀河系のように見せたりしている。絵に対するこだわりより、NASAや宇宙への愛のほうが勝ってる。

2015/07/09(木)(村田真)

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