artscapeレビュー
読売日本交響楽団 第81回みなとみらいホリデー名曲シリーズ
2015年08月15日号
横浜みなとみらいホール[神奈川県]
ブラームス「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」は二楽器の独奏がある面白い曲だが、ヴァイオリンはあまり迫力なかった。先月の「シェラザード」、あるいはベタな楽曲が多かったものの、フィリアホールで聴いた同楽団の日下紗矢子の演奏が印象的だっただけに、気になる。もうひとつが、ホルストの組曲「惑星」作品32。ど派手に始まり、惑星ごとに雰囲気が変わっていくカラフルな曲だが、初めて生の大音響で聴く。いまや「ジュピター」はヒット曲になったが、筆者にとって「惑星」はむしろレインボーの「DOWN TO EARTH」で「火星」と出会った曲である。
2015/07/25(土)(五十嵐太郎)