artscapeレビュー

われらの時代:ポスト工業化社会の美術

2015年08月15日号

会期:2015/04/25~2015/08/30

金沢21世紀美術館[石川県]

まだ先の話だが、金沢21世紀美術館と水戸芸術館が共同で「80年代展」を計画してるらしく、そのプレイベントとして峯村敏明氏とともに「80年代美術」について話しに行った。そのトークの直後に見せてもらったため、頭が「ポストもの派」のまま切り替わらず、「ポスト工業化社会」には追いつきませんでした。出品は金氏徹平、小金沢健人、泉太郎、三瀬夏之助、束芋、スプツニ子!ら10組で、ひとつのハコ(展示室)に1組の個展形式。日本人が殺害された砂漠の風景を映像で再現した小金沢や、気宇壮大なヴァナキュラー絵画を復活させようとする三瀬など、惹かれる作品もないではないが、「美術」を1から構築し直そうとしたポストもの派ほどにはシンパシーを覚えない。まあ世代も違うし、比べるのも大人げないが。

2015/07/12(日)(村田真)

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