2019年10月15日号
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artscapeレビュー

バケモノの子

2015年08月15日号

細田守作品に外れなし。『バケモノの子』も傑作だった。母を失った少年と天涯孤独のバケモノ、それぞれに欠損を抱えた両者が、補いあうように、師弟となる。そして互いに教育し、高めあう。成長物語だが、直接的に役立つ「勉強」だけが推奨されるいま、学ぶことそのものの悦びに触れていることが素晴らしい(細田の前作『おおかみこどもの雨と雪』の前日譚にも感じられる)。また渋谷の街と、最終決戦の場となる代々木競技場の描き方もとてもリアルである。

2015/07/15(水)(五十嵐太郎)

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