2019年07月15日号
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artscapeレビュー

六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2014

2014年12月15日号

会期:2014/09/13~2014/11/24

六甲ガーデンテラス、自然体感展望台六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、六甲山ホテル、六甲ケーブル、天覧台、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)[兵庫県]

六甲山上の様々な施設やその屋外に設置された作品を、ピクニック感覚で周遊しながら楽しもうという「六甲ミーツ・アート」。各施設での作品展示のほか、会期中にはアーティストによるパフォーマンスライブやワークショップも多数開催されるアートイベントで、今回5回目の開催を迎えた。今年は総勢42組のアーティストが参加。鑑賞して回るのにも会場間を移動するのにも時間がかかるのだが、六甲山の自然やその展望なども含めて堪能することこそがこのイベントの狙い。歩くのが苦手でなければ、アート以外にもいろいろなことが楽しめる展覧会だ。今回、六甲オルゴールミュージアムの中庭に設置された小屋の中で、ユーモラスな被り物をつけてひとり黙々と制作に取り組んでいた三宅信太郎、そして六甲高山植物園内に展示されていた若木くるみのパフォーマンス映像の前で、立ち止まって釘付けになっている人たちを目にした。隣で作品を見ていたら、私のように作品鑑賞を目的として会場を訪れたわけではないと思われるその来場者たちから「これ何ですか?」と話しかけられたことも印象に残る。ここで見ず知らずの人たちとの会話が生まれるなんて、このイベントならではのことだと新たな魅力を知った気分になったのが嬉しい。「六甲ミーツ・アート」は回を重ねるごとに、開催を楽しみにしているファンも増えているのではないだろうか。私もまたその一人だ。

2014/11/17(酒井千穂)

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