artscapeレビュー

Boundary Window / 躯体の窓

2014年12月15日号

[千葉県]

津田沼にて、若手建築家の増田信吾+大坪克亘が設計した《躯体の窓》(2014)を見学する。最大の特徴は、建物よりも窓が大きいことだが、外構やインテリアにこだわりをもち、自分である程度の施工も出てきてしまう施主とのやりとりから、奥行きはないが、窓という「敷地」を発見し、そこから空間を構成したものだ。また集合住宅のリノベーションだからこそ起きる不思議なデザインが随所に発生する。さらに、カメラマンの施主によるハウス・スタジオがかもしだすロマンティックな雰囲気が融合し、夢のような空間がつくられた。

2014/11/10(月)(五十嵐太郎)

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