2019年09月15日号
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artscapeレビュー

ザ・ミラー

2014年12月15日号

会期:2014/10/16~2014/11/09

銀座4丁目ザ・ミラー館(名古屋商工会館)[東京都]

銀座4丁目の裏通りを歩いていたら客引きに呼び止められた。よく見ると、清水敏男アートオフィスの古参スタッフ。ああ、そういえば目の前のビル全体を使った展覧会を清水さんが企画したんだと思い出した。予約制だったからつい行きそびれてしまったが、会期を延長してまだやってる(11/14(金)15(土)16(日)の3日間は特別開館)というので見せてもらうことに。会場となったビルは1930年に竣工した名古屋商工会館で、築80年を越すこのビルも残念ながら建て替えられることになり、ファイナルショーとして全館を使った展覧会が企画されたのだ。ほぼ正方形のビルの中央にあるエレベータを囲むように配置された20室ほどの空間に、約30組のアーティストが作品を展示している。部屋を半周する長い紙に水平線を彩色したフランシス真悟、黒い部屋を白い線で装飾して「鏡の間」に変えたニコラ・ビュフ、木の椅子を天井から円環状に下げて「天上(天井)の会議」に見立てた土屋公雄、真っ暗な部屋をしつらえて目が慣れるまで待つと光が浮かんでくる堂本右美など。不可解なのは5階の展示で、壁にはタンカと呼ばれるチベットの仏教画、大正時代の若い画家の自画像、一筆書きのような李禹煥の絵画が掛けられ、床にはアニッシュ・カプーアの鏡面物体が置かれている。どういうつながりがあるのか、謎解きみたい。6階は西野達の写真の展示で、ちょっとがっかり。いや西野の写真は抜群におもしろいんだけど、どうせ取り壊すビルなんだから壁でも床でも天井でも突き破ってほしかったなあ。

2014/11/14(金)(村田真)

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