artscapeレビュー

空間社屋

2014年12月15日号

[韓国、ソウル市]

金壽根が設計した《空間社屋》(1976)へ。かつては『空間』誌の編集部や事務所が入っていたが、今年からアラリオ(あいちトリエンナーレに参加した名和晃平、青野文昭も扱う)のミュージアムに転用された。原美術館のように、トイレを含む、各部屋にアートを置く。が、もとの空間の雰囲気はだいぶ消えた。もっとも、前は頼んで内部を見せてもらったが、現在は入場料を払えば、誰でも観覧できること、また貴重な建築が使われ続けていることはありがたい。

2014/11/29(土)(五十嵐太郎)

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