2019年11月01日号
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artscapeレビュー

高岡美岐展

2014年12月15日号

会期:2014/11/25~2014/11/30

アートスペース虹[京都府]

普段目にするごく身近な風景を主なモチーフにした絵画を発表している高岡美岐の新作展。歩きながら携帯電話のカメラで撮影した沢山の写真を水彩で描き起こし、それらのドローイングの中から選び取ったいくつかの場面を合わせてさらに一枚の油彩画に描き直す、というユニークな制作法を続けている作家だ。今回発表されたのは、作家の制作アトリエから仕事場へ向かう経路を描いた連作。雪の朝、積もった雪で真っ白になったロータリーの光景、同じ朝の道路のカーブなど。生々しい体験を衝動的に写真に残し、後から記憶のイメージへと時間をかけて移し替えていく高岡の制作はその手法もさることながら絵自体にも作家の感情が複雑に描きこまれているから面白い。次はどんな季節のどんな場所が描かれるのかまた楽しみだ。

2014/11/28(酒井千穂)

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