artscapeレビュー
ジャパン・アーキテクツ 1945-2010
2014年12月15日号
会期:2014/11/01~2015/03/15
金沢21世紀美術館[石川県]
「ジャパン・アーキテクツ1945─2010」は、金沢21世紀美術館の開館以来初の博物館型の展示であり、膨大な近現代建築の図面や模型を並べる。ポンピドゥー美術館のフレデリック・ミゲルーのキュレーションによって、時代の変化を色で示す。敗戦後の破壊「黒」から始まり、モダニズムの「灰」を経て、万博、メタボリズムと近代への疑義を提示するカラーとノン・カラーの部屋。そして最後は非物質的な空間となる「白」という流れだ。ミゲルーの講演会で示されたデータをみると、今回の展覧会は2010年までを扱うが、企画立案から実現までが長かったせいだろうが、当初、1945年から2005年までで時代を区切った企画だったことがうかがえる。
2014/11/01(土)(五十嵐太郎)
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