2019年11月15日号
次回12月2日更新予定

artscapeレビュー

北山義夫展「宇宙図」

2014年12月15日号

会期:2014/10/18~2014/11/16

MEM[東京都]

高さ2メートルほどの縦長の紙をちっちゃな○と・で埋め尽くしている。ただ機械的に埋めていくのではなく、手描きで粗密や濃淡をつけながら打っていき、ときに渦を巻いたりするため、あるものは星座のように見えたり、また別のものは水や砂などの流動体のように見えたりもする。1枚でおそらく数十万粒はあろうかというこの小さい丸は、星であると同時に素粒子でもあり、一粒一粒を描いていく厖大な時間をも表わしているようだ。たしかに気の遠くなるような作業だが、でも考えてみれば1枚描くのに何年もかかってないはず。日々の生活からすれば厖大な時間でも、宇宙から見ればあっという間。なのに、たかだか2×1.5メートルほどの紙の上で日常から隔絶した天文学的時空を感じさせてしまう。

2014/11/05(水)(村田真)

2014年12月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ