artscapeレビュー

韓国漫画博物館

2014年12月15日号

[韓国、京畿道富川市]

韓国漫画博物館(2000年開館)は、東大門のデザインプラザとは対照的に、しっかりとした常設展示で、韓国の漫画史を紹介し、展示の工夫もさまざまで楽しい。開架のライブラリーもそれなりの量を自由に手にとれる。改めて、多くの日本漫画が韓国に入っていることがよくわかる。日本でも、国立の漫画博物館をつくるべきではないか。学芸員と面会し、日本の漫画と比較しつつ、韓国の漫画における窓表現についてヒアリングを行う。80年代前の検閲によってリアリズム表現を避け、建築などの背景を記号化したこと。日本と韓国の住宅事情、長期連載や日常生活表現の違いなど、興味深い話をうかがう。

展示風景

2014/11/28(金)(五十嵐太郎)

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