artscapeレビュー

インターステラー

2014年12月15日号

『インターステラー』(クリストファー・ノーラン監督)は凄かった。超越と進化では『2001年宇宙の旅』、父娘の関係では『コンタクト』に続く傑作である。宇宙の描写や砂塵が吹き荒れる風景は、大画面で鑑賞しないと意味がないという意味において映画的な作品だ。社会背景の説明を削ぎ、ハードなSF映画としてのヴィジュアル表現も挑戦的だし、ドラマとしても申し分ない。なるほど、空間と時間の歪みや高次元の構造などは、クリストファー・ノーランが以前から手がけていたテーマである。ほかにも種の存続、ブラックホールの彼方など、見所が多い。

2014/11/23(日)(五十嵐太郎)

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