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2013年04月15日号のレビュー/プレビュー

東京オリンピック1964 デザインプロジェクト

会期:2013/02/13~2013/05/26

東京国立近代美術館 ギャラリー4[東京都]

ベーコン展と同時に開催されていた東京国立近代美術館の「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」展も面白い。昨年、40年分の六耀社のデザイン年鑑をめくりながら、初期の頃にオリンピックや大阪万博などがデザインのシステムを向上させるきっかけになったと座談会などで述べられていたが、まさにそれを資料で見せてくれる展示だった。

2013/03/31(日)(五十嵐太郎)

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パラモデル「パラの模型/ぼくらの空中楼閣」

会期:2013/02/16~2013/05/06

メゾンエルメス8階フォーラム[東京都]

メゾンエルメスのパラモデル展「バラの模型/ぼくらの空中楼閣」を見る。今回は、カラフルな鉄道模型のキットを使う、いつもとは違うタイプの作品を展開していた。レンゾ・ピアノのシステマティックな建築を意識し、天井からキュービックなヴォリュームを反復したインスタレーションを吊る。さらに水晶宮やタウトの「都市の冠」を参照した作品も制作していた(イ・ブルもこれらの建築を意識した作品をやっていたが)。

2013/03/31(日)(五十嵐太郎)

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棚田康司「たちのぼる。」展

会期:2013/04/06~2013/05/26

伊丹市立美術館/旧岡田家住宅・酒蔵[兵庫県]

手足の長い細身な「少年少女」を“一木造り”によって制作しつづけている棚田康司。関西初の大規模な個展となる今展では、大学院修了作品から最新作までの約50点とスケッチなどによって棚田の制作が網羅的に紹介される。東日本大震災の被災地、仙台市にある東北生活文化大学高等学校普通科美術コースの生徒達と、棚田の出身校である兵庫県明石高等学校美術科(明石市)の生徒達の協力のもとに制作された最新作《たちのぼる─少年の場合》、《たちのぼる─少女の場合》は初公開。当館に隣接する旧岡田家・酒蔵でも作品が展示される。4月27日(土)には三沢厚彦(彫刻家)との対談(定員100名)、4月28日(日)にはアーティストトークも。

2013/04/15(月)(酒井千穂)

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「re:framing──表情の空間」(京都芸術センター春まつり展覧会プログラム)

会期:2013/04/13~2013/05/26

京都芸術センタ─[京都府]

同センターの「春まつり」にともない開催される展覧会プログラム。独自の手法と概念で絵画表現を行なっている3名のアーティストが紹介される。「絵画」の画面を超え空間をも「re:framing=再構築」していくことをテーマに、会期中は映像投影などのライブパフォーマンスも行なわれる。出展作家は、サテン布と染料、メディウムなどを用いた絵画作品を発表している横内賢太郎、鉛筆で繊細に描いた風景に、同じ場所で撮影した映像を重ねるという手法で作品を制作しているヤマガミユキヒロ、近年「時間に絵を描く」ことをテーマにOHPを用いたライブパフォーマンス《TiME PAINTING》を活動の中心にしている仙石彬人。アーティストトークやワークショップなどイベントも多数開催されるのでスケジュールをチェックしておきたい(仙石彬人の作品展示は会期中に複数回行なわれるパフォーマンスとなる。詳細=http://www.kac.or.jp/events/3861/)。ヤマガミユキヒロは同時期にGallery PARCで個展が開催されるのでこちらもあわせて楽しみたい。

2013/04/15(月)(酒井千穂)

京芸 Transmit Program #04「KYOTO STUDIO: 17 Studios &88 Artists in KYOTO, 2013」

会期:2013/04/13~2013/05/19

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA[京都府]

京都にはアーティスト達がスペースを共有し作品制作の場として使用している「共同スタジオ(アトリエ)」が多数点在している。ここ数年では、複数の共同スタジオの作家達が普段は制作現場であるそれぞれのスタジオを同時期に公開し、作品展示やライブコンサートなどを行なうイベントがしばしば開催され、その都度注目を集めている。本展はそのようなイベントの先駆けで、2009年より毎年開催されている「京都オープンスタジオ」を集約し共同スタジオ17軒をギャラリースペースに再現、88名の作家の作品を展示するというもの。「京都オープンスタジオ」自体が京都市立芸術大学の出身者中心のイベントなので偏った例かも知れないが、美術をめぐるコミュニティやそこでのコミュニケーションのあり方など、新しい可能性を多角的に考えることができる展覧会になりそうだ。

2013/04/15(月)(酒井千穂)

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