artscapeレビュー

森田慶一《楽友会館》ほか

2009年01月15日号

[京都府]

大晦日に京都学派の建築ツアー。京都大学とその周辺に点在する、森田慶一、増田友也ほかによる、時流とは違う系譜をつくる濃密な作品群を鑑賞。《湯川記念館》など、森田が古典感覚を維持したオーギュスト・ペレのモダニズムに傾倒していたことがよくわかり興味深い。《楽友会館》はチェコ・キュビスム風の角ばった柱とロマンチックなカーブが共存、《農学部の正門》は微妙な曲線のアーチをもち、分離派の名残も感じる。

2008/12/31(水)(五十嵐太郎)

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