artscapeレビュー

フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち

2009年01月15日号

会期:8月2日~12月14日

東京都美術館[東京都]

「一生に一度」というコピーは使い古されている気がしないでもないが、この手の展覧会には必ずといっていいほど、こうした強迫的な宣伝文がつきものだ。後学も兼ねて1時間待ちの列に並び、やっとのことでフェルメールと対面。しかし、強い印象を覚えたのは、むしろヘラルト・ハウクヘーストによる《デルフト新教会の回廊》。三次元を二次元に無理やり落とし込むためのさまざまな工夫が解説されるとともに、現在の教会内部を写真で紹介するなど、展示手法がじつに丁寧で、わかりやすい。

2008/12/10(水)(福住廉)

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