artscapeレビュー
現代美術への視点──エモーショナル・ドローイング
2009年01月15日号
会期:11月18日~12月21日
京都国立近代美術館[京都府]
そのものずばりのドローイングもあれば、これがドローイング? と首をかしげる作品もあった。映像(アニメ)が多いのは、次々と湧き上がる衝動を余さず留めたいという気持ちの表われなのか(映像作品を仕上げるプロセス自体はドローイングほど直感的ではないように思われるのだが)。恣意的でアバウトなドローイングというジャンル。でも、その曖昧さこそ大きな可能性の担保なのだろう。個人的にはホセ・レガスピの作品が一番気に入った。辻直之のも良かった。
2008/11/30(日)(小吹隆文)