artscapeレビュー

アーヴィング・ペンと三宅一生

2011年12月15日号

会期:2011/09/16~2012/04/08

21_21 DESIGN SIGHT[東京都]

むろん、三宅一生のファッションとそれを撮影したアーヴィング・ペンの写真はすぐれた作品だが、とりわけ感心したのは、坂茂の会場構成である。これは文句なしに、カッコいい。いつも手前のくびれた小部屋とその後の大空間の接続が気になっていたのだが、うねる紙管の壁でなめらかにつなぎ、その後にスカーンと奥まで見通す分割線が走る。ファッションをいかに見せるかというのが写真やポスターだとすれば、それらのコラボレーションを展覧会においていかに見せるかもまた、よく練られた企画といえよう。

2011/11/23(水)(五十嵐太郎)

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