artscapeレビュー

平川恒太「豊かな絵画と、豊かな世界」

2011年12月15日号

会期:2011/10/14~2011/11/06

バンビナートギャラリー[東京都]

今日は8歳の息子とその母と一緒にガラクタをかついで3331のかえっこバザールへ。ついでに3331内のギャラリーを訪問する。まずはバンビナート。ここは若い作家が中心で、だいたい物語性の強いカラフルな絵画が多い。たまたまぼくが訪れたときそうだっただけかもしれないが。平川も物語性の強い作品が多く、今回は小さな水玉やキラキラ輝くラメなどを用いて、着ぐるみをかぶった人のいる風景を描いている。なんかよくわからないけど意味深だなあ。このぬいぐるみは鹿とキツネの2種類の実物があって、これを着てパフォーマンスもするのだという。ほかにも電車のなかに絵を持ち込んで乗客に見せる「電車展」を開いたり、千葉県鴨川市のお寺にツアーする「アートが山をのぼること」を企画したり、なかなかおもしろい動きをしているアーティストだ。

2011/11/05(土)(村田真)

2011年12月15日号の
artscapeレビュー