2020年11月15日号
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artscapeレビュー

世界制作の方法

2011年12月15日号

会期:2011/10/04~2011/12/11

国立国際美術館[東京都]

アメリカの哲学者、ネルソン・グッドマンの著書と同名のタイトルの展覧会。エキソニモ、パラモデル、伊藤存+青木陵子、クワクボリョウタ、木藤純子、鬼頭健吾、金氏徹平、大西康明、半田真規の6人と3組のアーティストがそれぞれの方法論で展開する作品世界を紹介する。暗闇のなかを小さなライトをつけた鉄道模型が走り、周囲に設置されたザルや色鉛筆などの影がまるで建物や自然の風景であるかのように四方の壁面に映しだされるクワクボリョウタのインスタレーションは特に魅力的な作品だった。そこでは中学生の団体も一緒だったのだが、光と影に包まれる薄暗い空間で、あるとき一斉におお!という歓声があがる場面にも遭遇、それに私も興奮した。ダイレクトに観客のイマジネーションを喚起する力、見飽きさせないその強度の持続力もすごいと感じる作品。また、伊藤存+青木陵子のアニメーションとドローイング、大西康明のインスタレーションなど、アーティストの自由な想像力と創造力がうらやましく感じられるものがいくつも見られ、豊かな気持ちになった展覧会。

2011/11/18(金)(酒井千穂)

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