artscapeレビュー
TAMA VIVANT II 2011 ただいま検索中
2011年12月15日号
会期:2011/11/25~2011/12/04
パルテノン多摩[東京都]
パルテノン多摩に行く途中、たまたま新宿駅地下でやっていた古本市で、ラグーザ玉を特集した『彷書月刊』を発見。ラグーサ玉を読みながらパルテノン多摩に向かう……。つまらないシャレに走ってしまうのは、あまり書く気が起きないときだ。多摩美芸術学科の学生が企画・運営するアニュアル展で、富田菜摘、下平千夏、海老塚耕一、今村遼佑ら7人が出品。会場が閑散としていたせいもあるかもしれないが、作品はともかく展示全体に工夫というか熱が感じられず、なにか冷ややかな空気が流れていた。だいたい会場の中央に「あそびじゅつ」のコーナーがあるのが解せない。先日見た「ドロップ・ミー!」も同じく多摩美芸術学科の学外展だったが、まず場所に対する意識の違いで負けている。唯一の収穫は、コンクリートブロックの穴に小さな明かりを灯した今村の小さな作品。
2011/11/28(月)(村田真)