artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2011年12月
2011年12月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
ミルフイユ03
落ち葉を幾重にも重ねたような、直訳すれば「千の葉」という意味のお菓子「ミルフイユ」。さまざまなイメージやメッセージや人々が層をなして重なり合う活動をその名前に託した機関誌『ミルフイユ』の第3号を刊行します。第3号となる今号では、「土着」をテーマに、谷川俊太郎ほか、多彩な顔ぶれによる寄稿、仙台出身の写真家、故・中村ハルコの特集、開館10周年事業トークセッション「コミュニケーションの未来へ」の採録とモデレーターによる論考などを収録しています。[せんだいメディアテークサイトより]
いま、バリアとはなにか
開館10周年事業として2010年に行われた同名企画の記録集。情報技術の拡大とともに幕を開けた21世紀が10年を経たいま、私たちの社会はどのようにあるのか。「バリア」をキーワードに、メディアテークから見えてくるこれからの社会の可能性を表現。会期中に行われた作品展示やレクチャーの記録を中心に、参加作家による書き下ろし原稿を採録。執筆:桂英史、小山田徹、藤井光、港千尋、北川貴好、三輪眞弘、佐近田展康、光島貴之ほか。[せんだいメディアテークサイトより]
袴田京太朗作品集
1980年代後半から、一貫して「彫刻とは何か」を自身に問いながら、さまざまなカタチを制作し続けている彫刻家・袴田京太朗。私たちが思い描く彫刻のイメージを揺さぶる作品群を制作年代順に掲載。その潔い変化は、進化し続ける作家のこれからを期待させる作品集。[求龍堂ホームページより]
アーティストのためのハンドブック──制作につきまとう不安との付き合い方
本書は、アーティストが、自分の制作をしていく際の心がまえをコンパクトに説くやさしい哲学であり、迷った時、行き詰まって辞めたくなったときの心の助けになるような指南書です。「この作品をつくるのは何のため?」 「これは行なう価値がある?」「これを続けて食べていける?」「多くの人が辞めてしまうのはなぜ?」……誰もが覚えのある、アーティストでありつづけるかぎり襲われる、このような答えの出ない不安と共存し、飼い馴らしながら、自分の制作をやめずに続けていくための、「すべてのジャンルの〈制作者たち〉に効く常備薬」、“心の”サバイバル・ガイドなのです。[フィルムアート社ホームぺージより]
超域文化科学紀要 第16号 2011
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻の発行する、毎年1回刊行の査読付研究雑誌。
Wolfgang Tillmans Abstract Pictures
ヴォルフガング・ティルマンスの最新写真集。初期のものから最新作まで、抽象的な作品を収録。
2011/12/15(木)(artscape編集部)