artscapeレビュー
ダニエル・リベスキンド《ベルリン・ユダヤ博物館》
2015年10月15日号
[ドイツ、ベルリン]
一般オープン(2001年)以来、つまり14年ぶりの《ユダヤ博物館》へ。アーティストとグリーナウェイのコラボレーションの展示を開催していた。以前、訪れたときは昼間だったが、今回は夕方だったので、ホロコーストタワーの内部の光がもっと弱々しく、さらに絶望的な空間に感じられた。また、外に出たときはもう夜になっており、リベスキンドお得意のジグザグラインの開口から室内の照明が漏れ、まさに闇の中の雷のように見える。亡命の庭もほのかに光り、時間帯によってかなり印象が異なることが収穫だった。
2015/09/21(月)(五十嵐太郎)